鬼タップの販売前より友人知人のプロの方等より「今でも質の良い牛革の単層タップがあるなら使いたいのだけど」という話を何件も聞いていました。
何より自分が使いたいタップを模索していく中で現在の積層タップの性能が“私ではとても扱い切れないなぁ?”って感じていたのが1番に有りました。
C.K.Original™のタップは単層の牛革です、単層タップの厚みの保持と積層に負けない不変形質が求められた事から繊維内部に別のなにかを安定した状態で含浸させれればというところには直ぐにたどり着きました。
ただ実際に何を入れるか?そこに至るまでに時間と試行錯誤が始まったのですよね。
最初は素締めから始まりました。
それこそ圧力を変え1時間から10時間以上まで10分単位で締めかえてみたりでしたね。
そして現在使用している樹脂に辿り着くまでに半年以上アレコレと試したということなんですね。
締めると確かに変形には強くなるのですが、それでは折角の弾力が損なわれます。
いわゆるカチカチタップの出来上がりですね、ある程度の撞点やタッチになると途端に手玉から滑ってあらぬ方向に飛び出てしまいます。
カシュ!!!ってね
そこでC.K.Original™の全てのタップは締めるという工程を行っていません。
それこそブレイク用のDriveもです。
締めなくとも形状変化に強い素材を使いタップ内部に封じ込める事で変形にも強く弾力も損なわれないタップに仕上げてあります。
コレにより革質に左右され難い打感やタッチ感を安定して提供出来るようになったということなんですよね。
今日は長かったですが“なぜ今牛革なのか?”というお話でした
ではまた!